施術者管理の重要性

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「訪問マッサージ」は現場の施術者さんが主体になって業務が進んでいきます。施術者さんは業務中は外出していますので、事務所にいることもありません。ですので、ある意味で、信頼して任せて、単独業務を行ってもらう必要があります。ただ、放置していいか、というとそうではありません。スタッフの管理は非常に重要な要素になります。

「縛られるのは嫌」という施術者

施術者さんたちは、ある程度の自由度があることを好みます。「自分で施術方針を決め、自分で実行する」という仕事をしてきた(している)為に、人から指示を受けることを嫌う傾向にあります。「縛られるのは嫌」という意見は業界内でもよく耳にするワードです。

また自分のわからないことはしたくない、ということから「自由」を欲することがあります。この場合、施術者に指示をしない、自由度を与える、ということをしすぎると、実は迷ってしまったり、究極、サボってしまうことがあります。「あ、これは私の仕事ではないんだ」とおもうと、この後に指示しても反発する傾向にあります。逆に、自分で突破口を開こうとする施術者や、独自のやり方をトライアルしてみたい施術者もいます。「縛らせるのは嫌」という背景をうまく捉えることが、管理の第一歩となります。

何をしていいかわからない、を作らない

急なキャンセルや、予定変更などで空き時間ができた時に「何をしていいかわからない状態」を作ると、生産性のない時間を作ってしまうことになります。こうなると、オーナー様としても、治療院としても、そして施術者としても、とても勿体無い時間となります。空き時間が原因で、ストレスになったり、離職の原因となる施術者さんもいます。ですので、空き時間ができたら何をするのか、事前に分かっている空き時間に何をするのか、また必要な実行タスクを事前に確認しておくとスムーズですし、施術者さんもストレスなく仕事ができます。やることさえわかれば、施術者さんはきっちりとタスクをこなします。

何をしているのか、把握する

患者様のお宅に「訪問」する「訪問マッサージ」。施術者さんは、ほぼ事務所外で1日を過ごします。ですので、オーナー様は、どこで何をしているのか把握しておく必要があります。施術スケジュールや、その他のタスクが予定通りに進行しているのか、遅延や変更はないのかの情報を知っておく必要があります。基本的には、施術者単独での行動になり、現場の判断に任す事になりますが、こうした状況把握が日常的にできていないと、トラブルの原因を見つけられないことや、何か起こったときの対応が遅れるなど、大きなマイナスを作る事にもなりかねません。また現場施術者の「不正」を招くリスクもはらんでいます。当然、リスク管理の面だけでなく、施術者のことを理解できたり、事業を進めていく中での改善点や、アイディアが出るなどのプラスの側面も大きくあります。どちらにしても行動管理は重要な管理要素になります。

施術者の管理は重要事項

管理手法は様々だとおもいます。こころ治療院でも各治療院さんによって色が異なります。ツールも多様化していますので、オーナー様のストレスのない形で、上手に管理できるのが理想形と言えます。施術者さんの管理は業績に直結するだけでなく、治療院の雰囲気作り、そして雇用にも影響します。いち治療院あたりの施術者さんを増やすことで、利益を継続的に出していく「訪問マッサージ」において、施術者さんの管理は、重要事項となります。

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