施術者さんの離職につながる雇用満足度

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施術者さんの仕事の満足度は、治療院運営において非常に重要な要素です。施術者さんの雇用満足度が下がれば、患者様への施術や対応の質の低下、そしてご利用満足度の低下に繋がってきます。なにより、離職に繋がることは、治療院運営において非常にマイナス要素だと思います。ではどういったことで、施術者さんの満足度は低下していくのでしょうか。

業務に慣れた頃にみられるマンネリ化

訪問マッサージは、患者様のご予約の時間に合わせて施術者さんがご自宅に訪問します。ですので、あらかじめご予約日が分かっている状況が多く、1日の流れが決まってくることがあります。同じタイミングでのご予約の患者様が続くと、移動ルートも慣れた道程となります。最初のうちはいいのですが、業務が慣れてくると、施術者さんは、同じことの繰り返しのような感覚に落ち入ります。担当する患者様も20名前後。慣れた患者様、慣れた業務、というのはいい意味で言えば働きやすい環境ですが、マンネリ化してくると、患者様満足度も、施術者さんの満足度も下がってきます。こうした悪循環が起きると離職につながりやすくなります。

悩んでしまう慢性疾患への施術結果

訪問での治療は、じっくりゆっくりとした経過を辿りますし、慢性化した疾患は施術者にとっても難しく、正しい治療を行なっていても、なかなか結果が出ない場合や、結果が出るまでに時間がかかる場合があります。こうした状況に施術者さんは不安を覚えます。志をもって鍼灸師になり、患者様のありがとうが何よりも嬉しい施術者さんにとって、結果の出ない日々は辛いものです。患者様の笑顔を見られるように頑張って治療を行いますが、これが長期に渡ると自信を失うことになります。業界的に「1発で治すゴッドハンド」がもてはやされる風潮にあること、そして学校では、複数回で長期に渡る治療を想定していないことが多いことが、こうした不安につながるとも考えられます。

興味をもってしまう知識や技術、職場

メディアやSNSが当たり前になっており、多くの情報が施術者さんにも入ってきます。その中で自分の興味のある『鍼灸』『マッサージ』の話題があれば、当然ながら情報を得る施術者さんが多いです。また施術者としての興味として新しい知識・技術は欲しいですし、特殊な治療法や、メディアに取り上げられたトレンドの治療院さんは気になってしまいます。どうしても隣の芝生は青く見えてしまうものです。またコミュニケーションツールも多く、同級生や、同世代の動向も情報として入ることが多く、自分より好条件に見えてしまうことがあります。

細やかな施術者のケアを

専門職でもある施術者さんは「自分」をしっかり持っている方も多く、他者の干渉を好まない方もいます。だからこそ一人で抱えやすく、自分の不安や悩みを周囲と共有することができないことがあります。オーナー様、マネージャー様は日々の振り返りや目標の確認などに加え、体調面や、現場で困ったことがないかなど、細やかに施術者さんに声をかけ、ケアを行う必要があります。特に、経験の浅い施術者さんや、入社して間もない施術者さんは、より注意を払う必要があります。こうした施術者さん個々との距離感を上手に掴んで接していくことが、治療院の運営には非常に重要になってきます。「職人気質」のある施術者たちが気持ちよく働ける環境を作っていくことが治療院を安定して運営していくコツとも言えます。

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