訪問鍼灸マッサージは、医療費削減になる!?
「未病を治するは名医なり」
つまり、今の病を治すより、(まだ病になっていない状態で)未来の病を治すことができる物は『名医』ということです。これは200年以上も前に中国で書かれた「黄帝内経」という医書の中に書かれた物です。
東洋医学では、こうした「予防」や「養生」を重視しており、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧といった手法を用い、病気になりにくい身体、健康な身体づくりを理想として、施術を行なっています。
「訪問マッサージ」「訪問はりきゅう」の現場でも、患者様の様々な『サイン』を感じることがあります。これは、東洋医学を学んだはり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師だからこそ感じることができるのかもしれません。
こうしたわずかな変化を感じ、患者様の状態がより悪くなることを防ぎ、別のお悩みが出現しないように、現場の施術者さんが日々患者様と向き合っています。
日本では、高齢者の医療費は、増え続け、公費の負担も大きくなっています。
後期高齢者医療制度がスタートした平成20年度の当広域連合の医療給付費の総額は約8,148億円でしたが、平成23年度は約1兆19億円となり、初めて1兆円を超えました。その後も医療給付費は増加し、平成29年度は約1兆2,608億円となりました(平成20年度から約54%増加)。
被保険者一人当たりの医療給付費も平成20年度は753,650円でしたが、平成29年度は853,302円となりました(平成20年度から約13%上昇)。(図 / 文 引用)医療費の現状|東京都後期高齢者医療広域連合公式ウェブサイト:http://www.tokyo-ikiiki.net/1000768.html
高齢者や介護を受けている方は、医療を手放すことは無理でしょう。しかし、今より悪くならない、少しでも体調を安定させる、といったことは、非常に重要な要素になると考えています。
主訴があり、症状があり「訪問マッサージ」「訪問はりきゅう」を実施するわけですが、現場のマッサージ師や、鍼灸師の訪問施術を行うことで、患者様のお身体が安定し、医療費の削減に繋がってくるのではないでしょうか?
(引用)あはき療養費の推移について: https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000192626.pdf
はり・きゅう、あん摩マッサージ指圧の療養費の取り扱い額は上図の通り、国民医療費に比べてまだその額は少ないものになっております。
地域の中で『訪問マッサージ』『訪問はりきゅう』を実施していくことは、医療費削減の観点からも、非常に大きな意味を持つことだと認識しています。
地域の患者様に喜んでいただける…だけでなく、現役世代や、これからの世代にも影響する、やりがいのもてる事業が『訪問マッサージ』『訪問はりきゅう』なのではないでしょうか。