訪問で『お灸』を使って、患者様の健康長寿をお手伝い

ブログ

こころ治療院では、多くの『はり師』『きゅう師』の先生が日々現場で患者様の治療にあたっています。効果的な施術を行う中で、高齢者には馴染みが深いのが『お灸』です。以前は自宅でお灸を据えている方も多く、高齢患者様の中にも『お灸してました』『父にお灸を据えてました』という方も少なくありません。

訪問現場で使われる『お灸』施術には

どういった効果があるのでしょうか。

灸(きゅう)

ヨモギにはチネオールという精油成分が含まれており、東アジアを中心に古来から傷治療や殺菌等に用いられてきました。

お灸は、ヨモギを乾燥させた艾(もぐさ)が原料として使われており、温熱刺激による、冷えの解消や、血行促進、筋緊張・痛みの緩和が期待出来ます。 お灸には様々な種類があります。

(こころ治療院の施術は温灸が中心です)

温灸は間接灸の1種で、肌に直接、お灸を置くのではなく、熱感よりも心地よい温かさが感じられる手法です。

希望者には、モグサを直接肌に置く直接灸も行います。

もぐさに火をつけるのがお灸です。ですので、温熱効果があるのは想像がつきやすいと思います。実際に冷えのある場所にお灸を行うと、温かくなりますし、筋肉が硬いとこころにお灸を行うと、周囲が温まり、血行が促進され、コリや張りの解消が見られます。

そのほかにも、東洋医学では、古来より『胃腸の状態を整えるお灸』や『体調を整えるお灸』なども行われてきましたし、鍼(はり)と同様に、痛みに対しても『お灸』による施術が行われてきました。

訪問現場では、台座のにもぐさがついた(台座灸)というものも多用されます。これは、台座がシールになっており、患者が動いてももぐさが落ちにくく、寝具やソファーを焦がしてしまうリスクを減らすことにもなります。

▼台座灸。上の筒状のところに火をつけます。

訪問現場では、訪問先のご家庭や施設の状況で、火気を使えないこともあります。でも患者様の治療に有効なお灸施術を行いたい!!そんなとき現場では、火を使わない『温灸器』というものを使います。

▼火を使わない「電子温灸器」

写真の商品はこちら:http://www.chuoms.co.jp/seihin-bs.html

最近では、お灸によって免疫力が上がるという研究も出てはじめています。

古来より、健康長寿のための養生法として用いられてきた『お灸』を、訪問の現場で使うことで、痛みの除去はもちろんですが、患者様の胃腸の調子を整え、体調を安定させる効果も期待できます。

関連記事一覧