同意書を取得する際の一番大事にしたい事とは

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訪問マッサージの話題の二言目といってもいい『同意書』問題。巷では「同意書は取りにくい」とも言われています。本当に同意書は取りにくいのでしょうか。もちろんながら取得率100%…というのは難しいですが、同意書は正しく依頼すると取得ができます。では、どういうところを意識していけばいいのでしょうか。

年々増える療養費

はり・きゅう、マッサージの療養費は近年、取り扱い金額が増えている傾向にあります。「はり・きゅう」および「マッサージ」の療養費を申請する場合、同意書の添付が必須となっています。ですので、療養費の取り扱い額が増えているということは、同意書の発行枚数も増えているということになります。

あはき療養費の推移について:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000192626.pdf

医師の立場になって対応を考える

医師からしたら、自分の大事な患者様に、他の誰かが医療行為を行おうとすることことは、不快に思うことでしょう。また東洋医学、鍼灸・マッサージについて、わからないことが多い、理解できていない、という医師であれば当然ながら不安も大きくなります。そしてこの施術をどんな人が行うのかわからない、またどの部位に対して、どんな施術をおこなうのかわからない状態であれば、同意書を発行することはないでしょう。この不安を解消できい申請を繰り返していると『同意書は取得できない』という印象になると思います。

患者様に同意書取得の意味をお伝えする

訪問マッサージのサービスを利用される患者様に、なぜ同意書の取得が必要であるのかをお伝えしていない場合、患者様がよくわからないいままに同意書申請をしてしまうことになり、同意書取得確率は下がります。患者様の多くは高齢で、介護サービスを受けている方です。体力が少なく、症状が慢性化しており、自己管理も難しい状況で、痛みを訴えています。治療効果がすぐには出にくい方も多く、治療が長期に渡ることがほとんどです。こうした状況で、適切な治療を受ける為には、経済的なご負担も考慮し、療養費という制度を使って頂く選択肢があることをお伝えし、その為には医師の同意書が必要であることをご説明する必要があります。

患者様、医師、施術者が情報を共有する重要性

同意書を取得する際の一番大事なポイントとして、治療をご希望されている患者様、同意書記載を依頼する医師、そして現場の施術者さんが、情報を共有するということです。なぜ、訪問マッサージが必要なのかを全員が理解し、その上で、同意書の依頼、医師のご記入、治療の開始、という手順を踏んでいくことが重要になります。何気なく「同意書を依頼して書いてもらう」のではなく、こうした点を意識して、同意書取得から、サービス導入につながるアクションをとって欲しいと思います。

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