外部講師をお呼びして施術者勉強会を実施しました。

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こころ治療院では、毎月施術者向けの勉強会を実施しております。今回は帝京平成大学 久島達也先生をお招きし、頸部の症状について学びました。今回は、頸部の症状だけでなく、脳の血液循環や、交感神経といったキーワードも含んでおり、高齢者の訪問治療をする上では非常に重要な内容となりました。

脳機能と脳血流量

訪問マッサージの対象患者様は、高齢者が多く、脳血管に起因する疾患をもっていることもあります。脳梗塞や認知症状、脳腫瘍、脳炎、てんかん、統合失調症などが該当します。その疾患自体の治療を行うことはできませんが、こうした疾患既往があり、今回テーマの頸部が、脳の血流に関係していることを知って、治療を行うことが重要です。

脳に血液を送る頸部の血管

くびには、脳に行く血管が通っています。これが、なんらかの理由で圧迫を受けるなどすると、脳に行く血流に影響を及ぼします。こうした血管がどこにあるのかを確認して、「訪問マッサージ」の患者様である高齢者の状態がどういう状態なのかを確認しました。姿勢の悪さや、骨の変形など、高齢者にはこの血流を阻害する要素が出ることがあります。

鍼灸マッサージで患者様を安定させる

このようなことを考慮した上で、実際にどこにどのような施術を行えばいいのか、施術デモンストレーションをみせていただき、実際に参加者同士でポイントの確認も行いました。座学で学んだ内容を現場で使える施術にまで落とし込んで解説して頂きました。訪問マッサージは15分から20分の施術で、満足度の高い施術を提供していかなくてはいけません。そのためには、より正確に、そして効率的な施術を行って行く必要があります。

訪問マッサージ対象患者様の状況を理解した施術を

訪問マッサージの対象患者様は高齢者が多く、教科書的な事例や、主訴部以外の要素が多く見られます。こうしたことを知って施術をおこなうことと、なにも考えずになんとなく施術を行うことでは、施術の効果も変わりますし、患者様満足度も変わってきます。また、担当患者様の状況や、リスクを理解し、把握していることは、同意書を記載するドクターに大きな安心感を与えます。

毎月の勉強会でスキルアップ

施術者さんは、現場で様々な事例に直面します。その際に患者様対応に困らないように、また患者様のことをより理解して医師と連携できるように、そして関係者様に的確な報告ができるようにしなくてはいけません。そのためにも、毎月の施術者向けの勉強会で、知識と技術を高めて頂き、スキルアップを図って頂きます。

 

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