施術者さん向けのスタートアップ研修を実施しました。

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こころ治療院の施術者さんには、訪問現場に出る前に、必ず研修を受けて頂いております。国家資格を持つ施術者さんも、治療の経験がある施術者さんでも、実は「健康保険(療養費)の取り扱い」や「訪問現場での対応」「高齢者の治療」については、知らないことも多く、いきなり現場に出ると、戸惑ってしまうこともあります。そうしたことがないように、施術者さんがスムーズな業務を行なっていただくためにも、施術者さん向けのスタートアップ研修が重要になってきます。今回、既存の加盟店様に入社される鍼灸師さんを対象にした研修を実施しましたので、ハイライトをレポートしたいと思います。

接触鍼という刺さない鍼の使い方

訪問現場では、体力のない高齢者患者様が多く、店舗型での成人患者様の施術とは、その内容が少し変わってきます。その中でも、訪問現場でよく使われるのが「接触鍼」という、刺さない鍼を使った施術方法です。刺す鍼を主に扱っている鍼灸師さんはこの「接触鍼」に馴染みがないこともあります。今回の研修を受けた先生も、あまり使ったことがないとのことでしたので、「ローラー鍼」というローラーをコロコロ〜と転がして、ツボや筋肉を刺激する接触鍼の使い方をお伝えし、練習も実施しました。臨床経験のある先生でしたので、すぐにコツを掴まれました。是非現場でも活かして頂きたいと思います。

無料体験時のポイント

ケアマネージャー様からのご紹介後、実際のご利用前に、無料で施術体験を受けていただき、またその際にカウンセリングや、サービスの説明をさせて頂き、同意書の取得準備なども行います。この無料体験時に、患者様のお悩みをいかに引き出し、そして最適な施術内容や、施術プランをお伝えできるかがポイントです。サービス利用につなげたい!という思いが強く出てしまい、こちからの情報提供量が多くなり、患者様が疲弊したり、理解できなくなってしまうと、イメージが悪くなることがあります。あくまでも患者様のお悩みをお伺いし、ご要望に沿った形でサービス提供できる様に、患者様目線で対応して行く必要があります。研修でも、無料体験のポイントをお伝えし、実際の現場を想定したデモンストレーションを実施して、細かく注意点をお伝えさせていただきました。

ケアマネージャー様とのコミュニケーション

訪問現場で重要になってくるのが関係者様との連携です。特にケアマネージャー様とのコミュニケーションは非常に重要です。毎月の報告書の配布や、タイムリーな報告連絡相談は、信頼関係構築には欠かせない要素です。施術者さんは患者様のお身体に意識があるので、報告もお身体の様子に偏りがちです。お身体の様子も必要ではありますが、ケアマネージャー様は、施術者さんが訪問したときに、ご自身が担当しているご利用者様がどんな表情で、どんなお話をされ、どの様に感じていらっしゃるかを気にかけています。ケアマネージャー様とのコミュニケーションにおいて、こうした先方の欲しい情報や、望んでいる話題から入ることで、関係がスムーズに構築できたり、施術者さんの訪問時の様子をイメージしやすくなったりすることで、今後のご紹介にもつながりやすくなります。

患者様・関係者様にご迷惑にならない様に

業務をスムーズに行うことは、患者様(お客様)にとっては、ストレスがなく満足度の高い状態だといえます。逆に、トラブルや、業務の滞りは、患者様や関係者様のご迷惑となってしまいます。「訪問マッサージ」は信頼関係で成り立つところが大きいために、こうしたリスクは常に排除しながら、かつスムーズに業務を行い、満足度を上げていき、安定して利益を出していくためにも、研修を通して、施術者さんにも準備をしていただきます。

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