立ち上げ時に選びたい施術者さん

訪問マッサージご参入の際に、最初のハードルとなるのが、施術者さんの雇用です。施術者さんの雇用が難しいと言われる理由に、院の状況やカラーに合う施術者さんにであえるかどうかという点が挙げられます。特にご参入後は「治療院を立ち上げたばかり」という状況を理解し、業務を行える施術者さんかどうかがポイントになってきます。一緒に院を作っていきたい！そんな施術者さんに出会い、そして院を運営していくことが、先々の成功に繋がっていくことになります。今回は、立ち上げ時に選びたい施術者さんのポイントをご紹介します。

コミュニケーション能力が高い

立ち上げ時に限らず、訪問マッサージでは、このコミュニケーション能力が様々なところで必要になってきます。患者様だけでなく、ご家族様や、ケアマネージャー様、またドクターやその他関係者とも連携を図って行かなければなりません。特に立ち上げ時は、ご挨拶も含めて、関係する方、周囲のとのコミュニケーションが、地域での院印象になります。当然ながら、患者様とのコミュニケーションが、満足度に繋がってきますので、非常に重要なポイントです。そしてもう一点、立ち上げ時にコミュニケーション能力が重要な理由があります。それは、オーナー様、スタッフ様とのコミュニケーションがしっかりとできるかどうかです。日々の計画や、振り返りを通して、共に治療院を作って行くためにも、日々のコミュニケーションが重要になってきます。

チャレンジする気持ちを持っている

立ち上げ時は、全てが初めての状態です。患者様も初診の患者様ばかり、そして出会う方々も、お仕事も。ノウハウはあっても、実行するのは施術者さん自身となります。日々の業務の中で、常に１歩を踏み出せるかどうかが立ち上げ時には大切な要素となります。初めてのことはしたくない…。今までやって聞いたこと以外はやりたくない…。臨機応変に対応できない…。こうした不安がある施術者さんは、立ち上げという状況は、とてもストレスになります。また施術者さんは、基本「施術」をしたいものです。それ以外の業務は、基本的にやりたくない、というのが本音だと思います。こうした点を考慮してでも、自分の役割を理解し、院の現状を理解し、オーナー様と協力して、日々の業務を行なっていける施術者さんかどうかがポイントです。

課題をみつけ解決策を考えられる

立ち上げ時は、トライアンドエラーを繰り返すことになります。この際に、現場対応についてはオーナー様はわからない領域も多くあります。無料体験、患者様への説明やご提案、実際の施術、同意書取得の際の医師への依頼、ご家族様やケアマネージャー様への状況報告…こうしたことを、どうしたらうまくいくか常に考え、オーナー様や本部に相談しながら、進めていける施術者さんは、立ち上げ時もそうですが、院を運営していく中で、キーマンとなっていきます。こうしたことができる施術者さんは、治療や患者様対応においても同様のことができますので、満足度の高いサービス提供を行える可能性があります。

「誰でもいい」は危険！状況を考えた施術者さん選びを

「施術者さんのことはわからない」これがオーナー様の本音だと思います。ただし、わからないことは「施術」のことであることが多いと思いますが、面接時に見るところは、技術力や知識力より、まずはこうした点です。「施術者」としてではなく、まず「人」をみてください。そこをクリアにしたあとで、技術や知識といった「施術者」の顔に注目し、実際の施術を受けるなどして、施術者さんを総合的に評価してください。立ち上げ時に活躍できる人材、院が安定してから必要な人材は、選択肢が少し変わってきます。院状況に応じて、適時適切な人材を選んでいきたいものです。