施術者さんはいつか『開業』しちゃうの？

独立開業権のある施術者さん。将来の『開業』を視野に入れ、就職活動を行っている施術者さんもいます。また、安定を求め、長く働きたいという希望を持つ施術者さんもいます。こうした施術者さん個々の将来やライフプランや意識レベルを把握しておくこと、施術者さん管理に重要な要素になってきます。

目標を明確にした開業を目指す施術者さん

○年後に開業します！と明確に目標を提示する施術者さんがいます。こうした施術者さんは、日々の業務も意識が高く、オーナー様からも経営を学ぼうと積極的に取り組む方が多くいらっしゃいます。それまでに治療院を軌道に乗せ、後任となる施術者さんの教育を任すなど、役割を全うしていきます。こうした施術者さんであれば、オーナー様としても、応援したくなると思います。

なんとなく開業したい施術者さん

ただ・・・開業に向けての温度差もあり、なんとなく開業したい、いつか開業したい、という先生も少なくありません。こうした施術者さんは、開業動機が、現職が嫌になったから、というような後ろ向きなキッカケで開業するケースも少なくありません。目標が明確ではないので、フィードバックして今何をすべきか、何が必要か、ということがわからないケースもあります。経験が浅く、これからこうした目標を立てる先生であれば、オーナー様がアドバイスすることで、将来のライフプランが見えてくることもありますので、是非応援して頂きたいと思います。

できれば、、開業したい施術者さん

『できれば』のなかには、大きな「不安」が隠されています。はり・きゅう、マッサージの業界では「開業して一人前」というものがあり、開業しないと認められない、と思っている先生も多くいます。こうした先生は、安定を求めている傾向にありますので、勤務鍼灸師としてのステップアップや、今後の安定的勤務を話すことで、開業というリスクをとることなく、長く今の状態を維持しようとします。こうした先生には、中長期的に、今の業務や治療院内での役割を評価して、生きがいややりがいを感じながら勤務していくことで、治療院の成長に貢献するケースもあります。

退職時のトラブルを回避するきっかけにも

仮に御社を退職後に『開業』を行う場合、スムーズにかつ問題なく退職となるのか、患者様や業務の引き継ぎでトラブルを伴うのか、ここが雇用している先生が開業する特にポイントになってきます。日頃から、施術者さん個々の性格やタイプを把握し、さらにこうしたライフプランを把握しておくことで、「寝耳に水」という状態を回避することができます。

雇用した施術者さんが日々何を思いながら訪問を行なっているのか、定期的に確認ができるようにしておくことをお勧めします。日報の所感や、経過報告書の内容、ブログの内容にも現れてきますし、ミーティング時の顔色、周囲のスタッフとの関わり方、などもヒントになります。面談や、ランチ会などを通したコミュニケーションも有効となります。

多くの施術者さんが目標に掲げる『開業』ですが、意識レベルや計画も含め、よくよく確認し、採用や、雇用管理して頂きたいと思います。