はりって怖い!?

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『怖い、ぜったい嫌だ!!』

いきなり、はり治療をご提案するとこうした反応が返ってきます。体内に『はり』を刺すのですから、いくら安全だからといっても怖くて当然だと思います。

『訪問はりきゅう』の場合、『はり』をするのが目的ではありません。患者様のご要望やお悩みを解決する手段の一つとして、『はり』をご提案することになります。

しかしここで、患者様がこの『はり』を許容して施術を行なったとしても、怖さを払拭できていなかったり、我慢していたりすると、治療効果は出ず、当然ながら満足度は上がりません。

ただ・・・高齢者や体力の落ちている患者様は『はり』を行なった方がいい場合というのが多くて、長期的に治療の効果を感じて頂き、満足度も上げて行くためには、この『はり』を使うというのが非常に重要になってきます。

そこで、導入時に使いたいのが『接触鍼(せっしょくしん)』という『刺さなないはり』です。小児の施術や、高齢者の治療には絶大な効果を出すのがこの接触鍼。

これは『ローラー鍼』というもので、左側のギザギザ部がローラーになっていていて、ツボの流れにそってころころと転がし刺激をしていきます。けっこう気持ちいいんですよ〜。肩や背中にあてると、うとうとされる患者様も。気持ちよくて治療効果がでるなんて、素敵です!

こちらは『てい鍼』というものです。わかりやすくいうと、プロ仕様のツボ押し棒、でしょうか。しかし、これを使ってグリグリおす、というものではなく、ツボを刺激しながら、循環を促して、血行やツボとツボの流れの滞りをとっていきます。

慢性腰痛も、この『てい鍼』治療で治療できます。

右手で『てい鍼』を使いながら、左手で皮膚をさすり、流れを改善させる手技です。てい鍼のかるいタッチと、手の温もりで、これもとっても気持ちよくて効果のある治療です。

『はり』というと、ブスっと刺して施術をするイメージをお持ちでしょうが、こうした『接触鍼』を使った治療もあるんです。こちらは、とっても優しい施術ですし、ご提案すると、多くの方がご納得して、かつご満足されます。

体力がなく、筋力がおちているけど、症状は強い。こうした患者様に、強い刺激や、長時間の施術を行うことは、逆効果になりかねません。

患者様の状況や、ご要望、目標を考え、治療をご提案して行くことが、現場では求められます。そして、患者様のご要望にお応えするには、やはり時間が必要です。長期的に施術を行うことがほとんである高齢者の治療においては、小さな結果の積み重ねを、満足度を保ちながら行なって行く必要があります。

そのなかで、導入というのは非常に重要になってきます。

こうした『接触鍼(せっしょくしん)』を使うことで、スムーズな導入と、小さな結果の積み重ね、そして将来的な満足度に繋がる施術を行うことができます。

患者様がなれていらしたら、実際に刺す鍼をご提案するケースもあれば、継続して接触鍼を使って施術を行う場合もあります。

気持ちよくて、効果的な施術。

これができると患者様も、ご家族様も、関係者様も、大変満足されます。

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