高齢患者様のお薬手帳は非常に重要な情報源

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患者様のお悩みや、ご希望に沿って、サービスを提供していきますが、患者様の状況を確認し、施術時や、サービス導入時の注意点をお伝えしなくてはいけない状況もあります。こうした時に参考になる一つのツールが、患者様の『お薬手帳』です。高齢患者様のお薬手帳は非常に重要な情報があり、施術者は必ず確認して頂きたい物です。

施術に際して注意しなくてはいけないこと

はり・きゅう・マッサージを行うに際して、患者様の基礎疾患を確認することは非常に重要なことです。これは、施術者さんを守る意味もあります。例えば感染症の既往がある場合には、細心の注意と対策が必要です。また“血液をサラサラにする薬”といわれる、坑血液凝固剤を服薬していると、はりによる出血や、マッサージによる内出血などを起こすことがあり、施術後に「痣(アザ)」ができてしまうことがあります。この場合、説明をおこなわなければ、クレームになります。また、ご家族様や介護関係者との信頼関係にも影響し兼ねません。こうした事態にならないように、施術に際して注意しなくてはいけないものを確認して、ご説明をしっかりと行ってください。

同意書取得時に注意しなくてはいけないこと

「はり・きゅう」の療養費の請求を行う際は『医師による適当な治療手段のない慢性病』である必要があり、医科との平行治療が認められていません。これには投薬期間も含まれ、痛み止めや湿布の処方がある場合は、注意と確認が必要になります。また処方先が整形外科である場合も多く、処置や治療を受けている部位や病名を確認しておかなければ、『医科との併給』となり、療養費の請求が認められなくなります。「はり・きゅう」の施術を実施予定の場合は、注意が必要です。

継続的にサービス提供する際に気をつけたいこと

患者様によっては、服薬状況が変更や、通院先の変更がある場合があります。既往疾患の状態が変化していることや、新たな病気が見つかっていることもあります。お身体の状況を確認しなければ、良い施術は行えませんので、定期的にお薬手帳をご確認していただき、患者様様のお身体の状態把握の情報源として欲しいと思います。また、同意書の期限後も、治療を継続する場合、通院先が変更になると同意書申請先が変更になる場合もあります。ご注意ください。

患者様の情報を確認して適切なサービス提供を

『お薬手帳』は、あくまでも情報収集のツールです。大事なことは、患者様の状況や情報を適切に把握して、日々の対応を行っていくことです。こうした積み重ねが信頼関係構築につながり、満足度向上につながっていきます。また、ケアマネージャー様や、医師との連携の際にも、こうした情報は重要になってきます。現場の施術者さんが、適切に情報収集することで、業務がよりスムーズになってきます。

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