治療を継続するために大事なこと

ブログ

高齢者治療においては、患者様の症状が慢性化していること、治療効果が出にくいこと、治療効果が持続しにくいことを施術者さんは考慮する必要があります。適切な治療を計画し、ご提案する必要が出てきます。『継続しなくていいんじゃない?』『一回の治療で結果が出てるならいいんじゃない?』と考えてしまう施術者さんもいますが、訪問の患者様は高齢者、かつ介護を必要としている方です。自己管理やセルフケアを行うこともなかなかできません。施術者さんが介入をやめてしまうと、途端に症状が悪化し、結果として体力が落ちて、機能低下を招きます。このようなことから、訪問マッサージにおいて治療を継続することは非常に重要性です。治療を継続するために大事なこととはどのようなことでしょうか。

導入期の「心地いい」「気持ちいい」

継続的に治療を行うためには、導入期の「心地よさ」「気持ち良さ」がとても重要にです。一回の治療で結果を出したい、という想いから、初回治療や無料体験で〝勝負〟をする施術者さんがいますが、一回の変化が患者様にとってのストレスになるケースや、お身体に負担をかけてしまうことがあります。こうなると患者様は治療に疑心が出て、サービス開始とならない場合があります。。中長期の継続的な施術で、効果を出していく必要がある「訪問」においては導入時の『心地よさ』『気持ち良さ』が、ご利用の決める重要な要素になります。

「とても気持ち良かった」「またやって欲しい」が次の治療につながる。

その施術者さんにまた来て欲しいと思うか、その手が心地いいか、調子の悪いところを触ってほしいと思うか、触れられてよかったと思えるか。施術者さんが、治療内容だけでなく、こうした視点に気づく必要があります。相手が心を開き、施術中に心地よく、気持ちよくなる施術者さんが訪問マッサージでは人気があります。まずは患者様が、安心して、心を開いて、施術を受けていただく状況を作る必要があります。そのためには、会話やシチュエーション作りも、すごく大事です。言葉遣い / 表情 / 身なり服装 / などや、問診、評価、説明、提案の仕方などにも注意が必要です。  

患者様も、鍼灸師も、お互いが納得できる施術を

訪問治療は、患者様と共に問題解決に向けて歩んで行く必要があります。だからこそ、前回の治療のレスポンスをもらうことや、感想をお伺いすることはとても大事です。『これはよかった』『これはあまり…』ということを繰り返して、患者様も、鍼灸師も、お互いが納得する治療を行っていくことが治療継続のポイントです。施術者さんのなかには、患者様にこうしたフィードバックをもらうことが苦手な方もいます。その場合は、オーナー様がサポートして、患者様のヒアリングを行うと良いかと思います。この時にご不満がある場合は、早期に改善が必要になります。

患者様お一人お一人に合わせた個別の対応を

治療計画が適切でなく、患者様が効果を感じないと、満足度は上がらず、治療中止につながるケースもあります。また、治療以外のところでも、小さな違和感やご不安ご不満が、中長期に渡る訪問で、溜まっていくことが、ご利用中止の引き金となることもあります。治療を継続するために最も重要なことは、患者様お一人お一人の夢や目標に向かい、個別のプログラムを計画し、各患者様に合わせた対応を行うことです。施術者さん、オーナー様が、どれだけ患者様(お客様)のことを想うことができるかが大切です。

関連記事一覧