高齢者の治療で大事なこと

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高齢者の治療は、青年、壮年患者様の治療とは多くの点で異なっており、病気や痛みそのものの治療だけがなされればよいというものではありません。常に『患者様ご本人』と向き合った対応が必要とされます。高齢者のQOL(生命の質、生活の質)をいかに維持し、かつ高めていけるか、ということが重要になります。

生活機能をできるだけ高く保って、主体的に生きられるように援助しなくてはなりません。訪問マッサージの現場では、こうした視点をもって、サービス提供する必要があります。

重要なのはコミュニケーション

治療を進める上で、患者様と施術者さんのコミュニケーション、そして信頼関係が非常に重要な要素となります。疾患は慢性的疾患が多くみられ、これらの疾患の場合、心理的、社会的な因子が症状を複雑にしている可能性があります。このような場合、患者様と施術者さんとの信頼関係が樹立することにより、はり・きゅう・マッサージの効果が充分発揮されることが多くあります。特に高齢患者様においては、予後が医学生物学的な面とともに社会環境的な面に支配されやすいので、治療を通じた施術者さんとのコミュニケーションは非常に重要な要素となります。

慢性化しているお身体の悩み

高齢者治療においては、患者様の症状が慢性化していること、治療効果が出にくいこと、治療効果が持続しにくいことを考慮する必要があります。施術者さんは、適切な治療を計画し、患者様にご提案する必要があります。その中でも大事になってくるのが治療の頻度と、施術と施術の間隔を適切に計画することです。1回の治療での効果を期待するのではなく、複数回の施術で効果を出していく必要があります。また施術の間隔は短い方が、患者様は治療の効果を実感しやすいという点も考慮する必要があります。

適切にご提案する必要性

いくら良い治療を行なっていても、回数が少ないと効果がでないことがあります。また施術の間隔が開いてしまうと、お身体が元の状態に戻ってしまうので、お身体の状態に進展がなくなります。患者様が効果を感じないと、満足度は上がらず、治療中止につながるケースも。適切な治療回数と、施術間隔の計画とご提案は、治療効果を上げ、満足度を上げ、結果として、患者の夢や目標に向かい、より良い状態で日々をお過ごし頂くご提案となります。

お一人お一人にあったサービスを

高齢患者様の、はり・きゅう・マッサージ治療は、患者様おひとりお一人に合わせて対応していくことが、非常に重要です。患者様のご要望をお伺いして、症状だけではなく、周囲の環境にも配慮しながら、患者様のお悩みを解決していく必要があります。訪問マッサージは、治療に必要な技術と知識だけでなく、洞察力やコミュニケーション能力といった点も重要になってきます。施術者さんを採用する際には、こうした点にも注目してください。

洞察力やコミュニケーション能力のある施術者さんは、満足度の高いサービスを提供できる可能性が高く、継続的な患者様ご紹介に繋がってきます。

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