施術者さんのモチベーションを左右する要素

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施術者さんのモチベーションは、売り上げに直結してきます。施術者さん個々が気持ちよく働き、そして患者様に対応することで、継続的にサービス提供を行うことができます。そして、施術者さんのモチベーションは雇用の継続にも関係してきます。施術者さんのモチベーションが業績を左右する訪問マッサージの事業において、モチベーションを左右する要素を抑えておくことは、オーナー様・マネージャー様は抑えておくと良いかと思います。

季節を感じやすい環境

訪問専門治療院ならではのものとして、まずは季節や天気の影響があります。季節を感じやすい、といえば聞こえは良いですが、現場の先生にはストレスになることもあります。梅雨時期は雨が続き、患者様のお宅に伺い際に諸所の配慮が必要です。暑い時期は体力の消耗が激しくなります。寒い時期は、外に出ること自体がおっくうになるかもしれません。患者様宅にお伺いすることで、キャンセルがなく、継続的にサービス提供できますが、その分施術者さんには負担がかかっています。店舗型治療院では、こうしたことを感じることは少なく、特に転職組が直面する最初のストレスかもしれません。

「治す」気持ちと結果のギャップ

訪問マッサージの対象患者様は高齢者、かつ介護を受けている方です。症状は慢性化しており、自己管理が難しい患者様ばかりです。治療効果がすぐに出ないことや、期間が長期に渡ることも多くあります。その中で、施術者さんは不安を覚えてきます。高齢者治療では、現在患者様の持ちうる機能を低下させないこと(維持)や、低下を予防すること、またその低下速度を遅くさせることも効果だと言えます。しかし、施術者さんは「治す」ことを目指していますので、現場での結果のギャップに悩み、ストレスを抱えることもあります。患者様が不安を持ってしまうと、施術者さんは、なお不安を覚えます。

周囲との連携に対する耐性

施術者さんは『患者様と1対1の状況』を養成校で学んでいます。自分自身が行ったことを周囲と共有すること、また一つのことを周囲と協力して実施することに対して非常にストレスを感じる施術者さんがいます。訪問マッサージでは、患者様だけでなく、ご家族様や、医師、ケアマネージャー様をはじめとする介護サービスの方々とも連携して、サービス提供をおこなっていきます。この点が、新規患者様の獲得や、サービス利用の継続につながってきます。対人ストレス耐性は、施術者さん個々によって違いがありますので、注意して観察する必要があります。

面接時、雇用時はこうしたことをよく話して

せっかくご応募くださって、面接した施術者さん。きっと採用したくなると思います。しかし、こうした点を話し、そこに対してモチベーションが下がる要素がある場合は注意が必要です。施術者さんがいなければ売り上げが立たない訪問マッサージ事業においては、施術者さんの長期雇用は非常に重要なポイントといえます。雇用を継続するためには、施術者さんが、生きがいやりがいを持って働くことが必要です。面接時や、雇用時は、こうした点をよく話し合い、訪問マッサージの事業に適している施術者さんであるかご判断いただきたいと思います。

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