施術から情報提供までを学ぶ施術者勉強会

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こころ治療院では、施術者向けの勉強会を月に1度実施しています。今回は、腰の痛みのある患者様に対する、横向きでの施術について、施術者さん同士で意見交換しながら、施術方法などを学びました。施術だけでなく、問診や経過から判断した情報提供など、訪問マッサージに必要な業務を関連させての勉強会となりました。

情報収集の重要性

『腰が痛いです』→『じゃあ、とりあえずマッサージしましょう』では、患者様に満足して頂くことはできませんし、施術者さんもスキルアップすることはありません。この患者様は何故症状が出ているのか、何が原因なのか、どの様な施術を行うことが的確なのか。そうしたことを考察して、施術を行う必要があります。患者様の情報を問診や、日々の施術を通して収集し、的確な施術を行う必要があります。患者様の状態がわかれば、患者様が自覚していない問題点に手がいったり、患者様が気にしているけど訴えていない部位の施術ができたりします。こうした〝かゆいところに手が届く〟施術ができれば、サービス満足度は高くなってきます。また医師に同意書を依頼する際に、こうした情報収集がしっかりとできていて、適切な施術計画を提示できれば、医師にご納得して頂ける確率がグッと高くなります。

模擬患者を通してロールプレイング

今回の患者様は、腰の重だるさを訴え、長い距離が歩けないことや、足の痺れなどを訴える患者様。この患者様の詳細を確認すると、過去に『脊柱管狭窄症』の診断を受けており、腰から下肢にかけての神経から引き起こされる症状が多く見られていることがわかりました。この様に、問診や、お身体の確認を通して、神経を圧迫している原因や、患者様が悪化する状況が特定できます。その原因を取り除き、悪化する状況を作らない様に、治療計画をして、ご説明し、患者様にご提案していきます。こうしたことが理解できていると、関係者様や、ドクターにも状況の説明を行うことができますし、こうした施術者さんは信用度が高くなります。

実際の施術を実施

今回の模擬患者様に限らず、訪問現場の患者様は、横向きでの施術を行うことが多くあります。模擬患者様の状況を考慮して、どの様な施術を行えばいいのかを確認しながら、実際の施術のデモンストレーションや、施術の練習を行いました。ただただ施術を行うのではなく、狙いを明確にして刺激をおこなうことで、効果的な施術を行えることを確認することができました。また、施術者さん同士で集まることで、それぞれの先生が行なっている「プラスαのワンポイント施術」などの情報交換を行うこともできます。こうした情報交換は、現場で活きる重要な情報源となります。

これからより重要になる『情報提供』

医師に状況を報告する『施術報告書』や、ケアマネージャー様、ご家族様への状況報告など、今後より重要になってくるのが、施術者さんからの『情報提供』です。特に、医師への同意書依頼時や、再同意書依頼時には、的確な情報提供が求められる様になってきました。同意書がなければ、サービス開始はできませんし、再同意書を取得することができなければ、患者様の治療を継続することができません。

患者様の状態や状況を的確に捉え、適切な言語を用いて、書面に起こす能力を養うためにも、模擬患者様設定から、施術の実施、その後の情報提供までをセットにした流れを意識して作り出す必要があります。こうした日々の意識を持って頂くためにも、施術者勉強会にご参加いただき、習慣を作っていって欲しいと思います。

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